「夢の中」の続き×3

舞台の感想も少々。限られたスペースならではの見せ方というか、観客の想像力で自然とセットが補完できるような立ち位置や動きは、小劇場を見慣れてない自分にとっては凄く新鮮でした。特に、リング・セコンド・見守るエツコ・同じくセリカの4つのシーンを、観客が自由にカット割りしながら見られるオープニングが素晴らしくて、一気に引き込まれました。
あと、アクセントとしての3パターンのボクシングシーンや、パラレルワールドの中でポイントポイントで登場する現実世界のエツコの独白など、飽きさせない構成も見事でした。
全体を通してのシーンのつながりも実に無駄がなくて、1時間半という長丁場を感じさせずに、あっと言う間に流れていきましたね。この完成度の高さは猛稽古の賜物なのでしょう。まみちゃんが出ようが出まいが、次の「恵比寿一丁目劇団」の舞台も観に行きたいって、今は本気で思っています。