「夢の中〜そして僕は君に出会う〜」の感想

「あの不思議な出来事は、このときから始まっていました」
…のセリフで始まった今回の舞台。前回の「夢の中〜そばに君がいたから〜」と同じボクシングシーンですが、何かが違う。まみちゃんが演じているのはエツコではなくセリカ? セリカがエツコ? もう、観ているこっちがパラレルワールドの中にいるような気分でした。去年の日記に「見てみたかった」と書いた、パラレルワールドのエツコをまみちゃんが演じるパターンが現実に目の前に…。思いは伝わるんですね。
ただし、単に配役を入れ替えただけではなくて、エツコの独白とか、いくつかのシーンは前回と同様にまみちゃんが演じてましたね。主演ですからね。そして、ラストの元に戻った世界のシーンでも。このシーンの解釈の仕方はいくつかあると思うのですが、まぁ人それぞれということで。
まみちゃんの演技は安心して見ていられました。エツコの健気さや芯の強さが十二分に伝わってきて、そこにまみちゃんの素の姿は感じられませんでした。いえ、決してまみちゃんの性格がエツコとかけ離れているという意味ではなく(笑)
他にも、前回見た人を飽きさせないような細かい変更点がたくさんありましたね。中でも、新キャスト・大天使の存在によって、前回とは違った趣のある作品になっていたと思います。本当に楽しい舞台でした。恵比寿一丁目劇団の次回作にも期待しています!